今回はプログラミングが得意な子の傾向についてです。
現在、小学生向けのプログラミング講座にて60名以上のお子様に教えていますが、プログラミングが得意な子の傾向に気付いたので、そのことにについて述べたいと思います。
私がシステム会社に就職してプログラミングを学んだり、後輩に教えるにあたって、論理的な思考力がとても大切と感じていました。
したがって、文系の人にくらべて理系の人の方がプログラミングの習得が早い傾向がありました。
ところが、小学生にプログラミングを教えるにあたって、算数が得意な子の方がプログラミングが得意になると思っていたのですが、実体としては
「国語が得意な子はプログラミングの理解が早い」
という傾向があるようです。
(もちろん、算数が得意でプログラミングの習得が早い子も沢山いますが)
なんでかな?と初めは思っていたのですが、よくよく注意して見てみると以下の事に気付きました。
<算数が得意な子の傾向>
- 教材の文章を読まずにまず動かしてみる
- 思った通りに動いた事を喜んで、次々と課題や問題をこなす
- 数をこなした事に満足する。
<国語が得意な子の傾向>
- 教材の文章をキッチリと読むことができる。
- 教材に書いてある通りに動かす。
- 教材の内容を理解しているので、プログラムがなぜ動くかを理解する。
このように、算数が得意な子は数をこなせるものの、内容を理解できていいない事があるのに対して、国語が得意な子は内容を根本から理解できている場合が多く、結果的にプログラミングが得意になる傾向があります。
もちろん、算数が得意な子でもすごくプログラミングが得意な子もいれば、国語が得意でもプログラミングが苦手な子もいらっしゃいます。
では得意な子に共通している部分は何でしょうか?
それは、
「一つずつ物事を進めれる力・根気」
です。
プログラミングは積み重ねの部分も多く、一つずつ理解を深めていく必要があります。
国語が得意な子は文字を追って一つずつ解読し理解するのが得意なため、こういった力が高い傾向があるのかもしれません。
「一つずつ物事を進めれる力・根気」
については、基礎学習の基本となるものです。
プログラミング教育はこういった部分を伸ばせる一つの手段かもしれません。
では次回は「子供がパソコンを使うときの注意点」についてです。お楽しみに!!
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